smay “SOS”ご紹介 – いきさつや機材など
smay “SOS”
当方が企画しまして、楽曲”SOS”が公開されました。
便宜上smayというプロジェクト名にしましたが、別に新しいバンドを組んだわけではありません。
この曲はもともと2012年くらい?にCOCOBATのギターであるSeikiさんが遊びで作った曲にpegmapでギター/ボーカルをしていた山本 章人君が歌をつけてみた、というものです。
当時Seikiさんにデモを聞かせてもらったときにめちゃくちゃかっこいい!と思い、忘れられなかったのです。
前半、7拍子のリフにポリリズムっぽく乗る歌は(本人はあまり意識していなかったみたいですけれど)とても面白いですね。
メンバー紹介
作曲/リズムギターのSeikiさんは、昔対バンしてレコーディングさせていただいてから20年近い付き合いになります。
(SeikiさんがCocobatに加入する前の話です。当時駆け出しだった私は対バンしてかっこいいと思うバンドに声を掛けてレコーディングさせてもらっていました。)
ボーカルの山本君はpegmapの1stと2ndをレコーディングさせてもらった縁で知り合いました。
歌にどこか思春期の脆さや鋭さのようなものがあって、心を掴まれます。
リバーブが嫌いで、少しでもかけると怒ります。
ドラムは私がやっているelrevigというバンドのギター/ボーカル、またperfect piano lessonのドラムでもあるカツヤクニゾウに頼むことにしました。
ベースはSailing Before The Windのビトク氏、リードギターはナツ氏がファイルでご提供くださいました。
ものすごく豪華なメンバーになってしまいました。ご協力いただきました各氏に深く感謝を申し上げます。
なにしろとてもかっこいい曲だと思いますので、ぜひ皆様各種配信サービスより聞いてみて下さい!
ご興味のある方がいらっしゃるかわかりませんが、レコーディングエンジニアらしく、以下に主な使用機材等をざっと記します。
ドラム
当スタジオにてレコーディングしました。
キックはAKG D112 + YAMAHA Sub Kick、スネアの表はSHURE SM57、裏にjosephson e22s、タムはSENNHEISER MD421U、金物はOKTAVA MK012とAKG C451EB、オーバーヘッドにSOUNDELUX U99bをステレオで、アンビエンスはRoyer Labs SF12を立てました。
概ね定石通りのマイクセレクトだと思います。今どきな(ラウドな)ロックの感じが欲しかったので、生音をメインに、サンプルも多少足しております。
ベース
ファイルでお送りいただきました。
Neural DSPのDarkglassプラグインで少し歪ませ後にUADのAmpeg SVTプラグインで音を作っています。
あとはfab filter Pro Q3で少しEQして、Universal Audio LA-3A(ハードウェア)でコンプレッションしました。
ギター
リズムギターはSeikiさんにスタジオにお越しいただいて録りました。
ヘッドはMarshall JCM800、キャビはMarshall 1960です。
マイクはShure SM57とRoyer Labs R121を立てました。
ミックス時のエフェクトはCRANE SONG HEDD192、API 5500、Brainworx bx_console SSL 4000E、fab filter Q3など。
リードギターはラインの音を送っていただいて、リアンプしました。
キャビとマイクのセッティングは上記とほぼ同様で、アンプヘッドはSOVTEK MIG50です。
ボーカル
マイクはSOUNDELUX U99b、マイクプリはAVEDIS MA5です。
ミックスではEmpirical Labs Distressor(ハードウェア)をレシオ4:1、アタック/リリース早めで深くかけて歪みっぽさを出し、抜けをよくするためにTUBE-TECH PE1Bで16kHzをブーストしました。
2バス、マスタリング
Brainworx bx_townhouse(レシオ4:1、アタック遅め、オートリリース)
Acustica Audio Azure2(50Hz付近を0.5dB、6.8kHzを0.5dB、10kHzから上を0.5dB上げ)
Dangerous Music BAX EQ(ハードウェア。12Hzハイパス、74Hzと18kHzを0.5dBずつ上げ)
Knif Audio Pure-Mu(レシオは1、アタックは遅め、リリース最速でほんのうっすら)
まとめ
最強かつ個性的なメンバーにご参加いただいたので、音をまとめるのは結構難儀しました。
が、すごく刺激的で勉強になりましたし、出会いや再会もありました。
そして自分がかっこいい、と思った曲をリリースできて感無量です。
メンバー各氏のファンの方々は聞いて楽しんでいただければ幸いです。
業界関係者の方はなかなか良い音じゃないかい?と思ったらお仕事お待ちしております。