ACOUSTIC REVIVE製特注スピーカースタンド
スピーカースタンド更新
10年以上、REQSTのRKST-90という90cm高のスピーカースタンドを使ってきました。
あまり深く考えず、評判が良いからこれを使っておけば大丈夫だろう、という軽い気持ちで使い続けてきたのですが、Dutch & Dutch 8cにしてからツィーターの高さが高すぎて、妙な姿勢で作業しなくてはならず腕に負担がかかってしまっていました。
また、底板も天板も小さめだったので、重いアクティブスピーカーを置くとどうも不安定でした。
15cmほど高さを下げたいと思って探してみても、丁度良い高さのスピーカースタンドというのがなかなかありません。
スタジオのニアフィールド向けは90cm、ホームオーディオ向け(8c純正スタンドもそうなのですが)はソファに座ることを前提としているのか60cmのものばかり。
そんなわけで今回ACOUSTIC REVIVEさんに特注で作っていただきました。
YSSシリーズの75cm高、天板はスピーカーのフットプリントと同じ、底板は各辺+2cm、支柱は2本という仕様です。
設置
まず届いて感じたのが、その重さです。
REQSTの時も石を詰めて重量を稼いでいたのですけど、それよりもかなり重いです。
宅配便のお兄さんが「俺こんなに重いものをあなたのために運んできましたぜ!」っていう顔してました。
スピーカースタンドは重い方が良いと思いますので、期待できます。
設置にあたっては後方と左右の壁からの距離を合わせ、水平になるようスパイクを調整していきます。
以前より重心が低く、かなりしっかりした感じがします。
スピーカーを載せて角度などを微調整し、8cのアプリ上で壁からの距離などを設定しました。
インシュレーターはG Ride Audio製のGEM Ballを使用しています。
試聴を終えて
一聴してローがとてもすっきりしたことがわかりました。
量感が減ったわけではなく、100Hz付近のだぶついた感じ、濁りが激減しています。
振動がしっかり制御されているように感じます。
ハイミッド〜ハイもくっきりして、ボーカルがしっかり前に定位するようになりました。
共振によりマスキングされていたのでしょうか。
歪み感が減ったので以前よりも少しばかり音量を上げて聞いて丁度良い感じです。
高さが下がったことで天井からの干渉が減った効果もあるかもしれません。
(リスニングポジションの上少し後方に梁があるので…)
逆にラックやデスクに高さが近くなることでその反射が増えないか心配だったのですが、そこは気になるような影響はありませんでした。
ラックの天板にスリットを開けているのも奏功したようです。
スピーカースタンドって気軽に試せるものでもないし、部屋やスピーカーとの相性みたいなのもあるでしょうけど、今回は大当たり。見違えるほど良くなりました!
市販のものよりはもちろん高く付きましたが、スピーカーとスピーカースタンドは合わせて1つ。
適切なスタンドの使用はとても大切なのだなあ、と再認識した次第です。
もっと早くやるべきでした…。
最後になってしまいましたが、仕様につきまして的確なご提案をくださいましたACOUSTIC REVIVEの石黒様に感謝を申し上げます。