ファイルのやりとりについて
ご自宅で作業されたファイルを持ち込まれる際には下記をご参照ください。
音声ファイル
素材の受け渡しは相手方が同じDAWを使っている場合はフォルダごと渡すことができますが、そうでない場合は曲の最初の小節頭から各トラックをWAVもしくはAIFFにして書き出したもの(マルチデータやパラデータと呼ばれます)でいただくことになります。
サンプリングレート/ビットレートは96kHz/24bitもしくは48kHz/24bitを推奨します。
プチノイズを防ぐためにリージョンの最初と最後はフェードイン/アウトを、重なるところはクロスフェードをかけておきましょう。また、マキシマイザーの類は外しておいてください。
なお、当方はSteinberg NuendoというDAWを使用しており、同社のCubaseのファイルでしたら直接読み込むことができます。
ファイル名
各ファイルはちゃんと何の楽器なのかわかるような名前にしましょう。
「Audio 37」ではわかりませんし、仮想楽器のチャンネルでKontakt、というトラックがあってもそれが何の音なのかはわからないのです。
あと些末なことかもしれませんがスペルミス(Symbalというファイルがよく届きます)はちょっと恥ずかしいです。
ZIPファイル
続いてはZIPファイルについて。
ファイルをまとめたり圧縮したりする形式はたくさんありますが、ZIPファイルはMac OSもWindowsも標準でサポートしているのでよく使いますね。
ちょっとググれば詳しいことは色々な人が書いていますが、MacとWIndowsでは文字コードが違っていて、Macで日本語を使ったファイル名のものを圧縮すると、Windows上で文字化けしたりします。
Windowsでもフリーソフト等を使うことで正しく解凍できるのですが、基本的には日本語のファイル名は使わないようにする(=半角英数字のみ)のがよろしいかと思います。
曲の情報を共有する
データをまとめたZIPファイルのファイル名にデータ形式(48kHz24bit、等)、楽曲名、テンポ、キーなどを記すか、それらを記したテキストファイルを同梱する、もしくはメールいただけるといちいち確認する手間が省けてスムーズです。
なおテンポチェンジがある場合、SMF(Standard MIDI File)で書き出せばテンポマップが含まれます。それをお持ちいただければ現場での時間短縮になりますので、ご活用ください。
オンラインストレージ
ファイルの準備ができたらインターネット経由でファイルを送ることが多いと思います。
DropboxやGoogle Driveなどのオンラインストレージにフォルダを作り、共有リンクを送るか、Gigafile便などのファイル転送サービスがよく使われます。
Gigafile便はよく使われますが、最近は勝手に動画が再生されたり広告を一定時間表示しないといけなかったりで少々不便ですね。
ご利用になる場合は「ファイルをまとめる」機能を使って一つのURLでまとめてダウンロードできるようにしておいてください。
USBメモリ、ハードディスク
USBメモリや外付けハードディスク、SSDで持ち込むこともあるかと思います。
一般論として、
- フォーマットはFAT32やexFAT等、WindowsでもMacでも扱える形式にする。MacならHFS+等(Windowsで読めない)、WindowsならNTFS(Macでは読み込みのみサポート)は使わない。
- USB接続(できればUSB 3.0以上)のものを使用する。コピーの待ち時間を短縮するために、いわゆるUSBメモリよりも高速なSSDをおすすめします。
- ノートPCで作業しているのであれば念のためそれごと持って行く。万が一データに問題があった時にもう一度データを作り直すことが出来ます。
(2024年10月13日 内容を少しアップデートしました)