[機材紹介]特製リニア電源(サンプル音源あり)

Posted on 17.01.20  /  in 機材

Solid State Logic Sigmaの記事で少し触れたカスタムリニア電源をご紹介します。

友人に頼んで製作してもらいました。

スイッチング電源vsリニア電源

コンセントに来る100Vや117Vの交流電源を、電子機器で使う直流の5V、12V等に変換するのに最もオーソドックスなのは電圧を下げるトランスと整流回路(交流を直流に変換する回路)を組み合わせたリニア電源ですが、回路が大きく、また発熱も多いため近年では高効率で小型化が容易なスイッチング電源がとても広く使われるようになりました。

具体的な回路は専門外なので他所に譲りますが、一般的にはリニア電源のほうがノイズが少なく、音には良いとされています。

仕様

基本的には大きなACアダプタです。DC12Vの出力が4系統付いています。

各機材へ配線するケーブルはPCOCCを使用しています。

DSC04048

特製電源ボックス(上)とSolid State Logic Sigma同梱の電源アダプタ(下)

写真をご覧いただければわかるように、圧倒的に巨大です。レギュレーターの発熱が多かったので低回転のファンが付いています。

内部の半分以上は平滑コンデンサが占めています。

音質比較

それではサミングアンプのSolid State Logic Sigmaの電源で比較してみましょう。

1.標準の電源

 

2.特製リニア電源

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※著作者のご厚意でサンプルとして使用させていただいております。無断転載を禁じます。

 

リニア電源の方は空間に奥行きが出てミックスが落ち着くのがおわかりかと思います。

電源を換えるだけでここまで変化してしまうのは恐ろしいことですが、アナログ機材の醍醐味でもありますね。