ファイルのやりとりについて

Posted on 18.11.13  /  in 一般

ご自宅で作業されたファイルを持ち込まれる際に注意していただきたいことを書きます。

音声ファイル

素材の受け渡しは相手方が同じDAWを使っている場合はフォルダごと渡せばほぼOKですが、そうとは限りません。当方はSteinberg NuendoというDAWを使用しております。

そのため、大抵の場合は曲の最初の小節頭から各トラックを非圧縮のWAVもしくはAIFFにして書き出したものを頂くことになります。

特に指定が無ければ48kHz/24bitで作業しますので、それで書き出して下さい。

プチノイズを防ぐためにリージョンの最初と最後はフェードイン/アウトを、重なるところはクロスフェードをかけておきましょう。また、コンプレッサーやEQ、マキシマイザーの類は外しておいてください。

ファイル名

各ファイルはちゃんと何の楽器なのかわかるような名前にしましょう。

「Audio 37」ではわかりませんし、仮想楽器のチャンネルでKontakt、というトラックがあってもそれが何の音なのかはわからないのです。

あと些末なことかもしれませんがスペルミス(Symbal、とかGuiter、などけっこう多いです)はちょっと恥ずかしいです。

ZIPファイル

続いてはZIPファイルについて。

ファイルをまとめたり圧縮したりする形式はたくさんありますが、ZIPファイルはMac OSもWindowsも標準でサポートしているのでよく使いますね。

ちょっとググれば詳しいことは色々な人が書いていますが、MacとWIndowsでは文字コードが違っていて、Macで日本語を使ったファイル名のものを圧縮すると、Windows上で文字化けしたりします。

Windowsでもフリーソフト等を使うことで正しく解凍できるのですが、基本的には日本語のファイル名は使わないようにする(=半角英数字のみ)のがよろしいかと思います。

その他

データをまとめたZIPファイルのファイル名にデータ形式(48kHz24bit、等)、楽曲名、テンポ、キーなどを記すか、それらを記したテキストファイルを同梱する、もしくはメールいただけるといちいち確認する手間が省けてスムーズです。

なおテンポチェンジがある場合、SMF(Standard MIDI File)で書き出せばテンポマップが含まれます。それをお持ちいただければ現場での時間短縮になりますので、ご活用ください。

USBメモリ、ハードディスク

容量の大きいデータの場合、USBメモリや外付けハードディスクで持ち込むこともあるかと思います。

一般論として、

  • フォーマットはFAT32やexFAT等、WindowsでもMacでも扱える形式にする。MacならHFS+等(Windowsで読めない)、WindowsならNTFS(Macでは読み込みのみサポート)は使わないように。
  • FireWire(IEEE1394)接続ではなく、USB接続(できればUSB 3.0)のものを使用する。最近のMacではFireWire廃止されているのであまり使わないとは思いますが。Windows機でも今どきFireWireを標準装備している機種はありません。また、大量のデータを転送する際にはUSB 3.0の方が2.0より早く済みます。
  • 万一に備えて複数のメディア(DVD-RだとWindows/Macのやりとりでは確実性が高いです)で持っていく。備えあれば憂いなし、です。
  • ノートPCで作業しているのであれば念のためそれごと持って行く。万が一上記手段が失敗した時にもう一度データを作り直すことが出来ます。